長井南中体罰「監督責任感じる」 当時校長の市教育長が陳謝
山形新聞 2013年3月8日(金)10時4分配信
長井南中の男子バレーボール部の顧問だった男性教諭(32)が部員に体罰でけがを負わせ、口止めした問題で、長井市の加藤芳秀教育長(前長井南中校長)は7日、市議会定例会の一般質問で「直属の上司として(男性教諭を)指導しきれなかった監督責任を感じている」と述べ、陳謝した。
後任の沼沢政幸校長に引き継いだ当時について加藤教育長は「詳細な引き継ぎ書を残し、男性教諭がかっとしやすい性格のため、よく見て指導するよう伝えた」と説明。学校教育法で認める「懲戒」を明確にルール化して生徒指導すべきとの指摘には「ルール化に同感。子どもが納得して受け入れられるルールをつくり、教員同士が研修していく必要がある」とした。体罰を容認する声に対する見解を問われ「部活動では体罰を厳しい指導と考え、チームが強くなるという間違った認識が体罰を容認してしまう。体罰を払拭(ふっしょく)し、内面から意欲を高める指導にスポーツ界が変わっていく必要がある」と述べた。